にがりをお風呂に入れる際の注意事項

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お風呂に入れる添加物として、にがりは古くから使われてきました。にがりは、お肌の保湿や美肌効果、疲労回復などさまざまな効能がありますが、ほんとうに良いことばかりなのか、デメリットや危険性はないのかといった疑念が浮かびます。この記事では、にがりをお風呂に入れる際の注意事項について解説します。

にがりとは

にがりは、海水から塩を採取する際にできる液体であり、塩化マグネシウムを主成分とする苦味の強い液体です。その豊富なマグネシウム成分により、にがりは美肌効果や保湿効果、疲労回復効果などが期待されています。にがりは、豆腐を固める際にも使われるものですので口に入っても大丈夫です。過剰摂取しても余剰分が腎臓から尿中に排泄されるため、健康上のリスクはないですが、マグネシウムは下剤にも使われる成分ですのでたくさん口から摂取すると下痢をする場合があります。皮膚からの摂取で下痢になることはありません。

液体状態のにがりには、塩化マグネシウム以外のミネラルも含まれていますが、主成分である塩化マグネシウムが粉状やフレーク状の食品添加物として安価に販売されていますので、塩化マグネシウムを使ったにがり風呂を楽しむことをおすすめします。塩化マグネシウムをお風呂に入れることで、マグネシウムを手軽に吸収することができます。

マグネシウム不足が原因の可能性がある症状

現代人はマグネシウムが不足しがちだと言われています。他栄養素の不足または過剰、ストレス、運動不足など様々な要因が不調の原因として複雑に絡んでいると思われますが、マグネシウム不足が原因のひとつと考えられる症状には下記のようなものが挙げられます。

  • むくみ
  • 乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎
  • 筋肉の痙攣、こむら返り
  • まぶたのピクピク
  • 手足の指が痺れたりゾクゾクする
  • 不整脈
  • 吐き気
  • 疲れやすい、だるい
  • 食欲不振
  • 冷え性
  • 憂鬱、不安
  • 記憶力の低下
  • イライラ
  • 頭痛
  • 不眠、睡眠が浅い
  • エネルギー代謝が悪く太りやすい
  • 生理前に体調が悪くなる

マグネシウムの効果

マグネシウムを肌から摂取(経皮摂取)することには、さまざまな効果が期待されています。以下に、主な効果をいくつかご紹介します。

  • 筋肉の緊張緩和および筋肉痛の緩和
  • ストレス緩和およびリラクゼーション
  • 血行促進および冷え性改善
  • 皮膚の保湿と美肌効果

温泉の効果に似ている、と思った方もいらっしゃるかと思いますが、実はその通りで、温泉にはたくさんの種類がありますが、マグネシムが含まれるものも多いです。塩化マグネシウムを使えば、自宅で簡単に温泉気分が楽しめるということです。

塩化マグネシウムをお風呂に入れる際の適量

塩化マグネシウムをお風呂に入れる量は、お湯150~200ℓに対して、塩化マグネシウム50~300gくらいを目安に好みで入れるとよいでしょう。必要以上に高濃度にしてももったいないので、少なめから始めていき、効果を感じられる量を確認するとよいです。

入浴中にはわからないかもしれませんが、お風呂から出た後、温泉に入った後のようにポカポカとしていたり、筋肉がリラックスできているような感覚があれば、充分な量だったと言えるかと思います。

マグネシウム入浴の注意点

肌のぴりぴり、痛み

乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎の方は、繰り返し入浴することで改善が期待できますが、最初のうちは濃度が濃いとぴりぴりとしみる場合があります。マグネシウムが充分に補給された状態になると、ぴりぴりしなくなる場合が多いようです。また、掻きむしり痕や怪我による傷がある場合も、濃度が濃い場合にはしみて痛い場合があります。

入浴後のベタつき

濃度によりますが、入浴後にベタつきを感じる場合があります。適量であれば「しっとり」に感じます。気になる場合は、お風呂から出る前にシャワーなどで一旦流すとよいでしょう。

追い焚き機能による配管の汚れ・サビなどのダメージ

追い焚き機能付きのお風呂の場合、塩化マグネシウムを溶かした状態で追い焚きすると、お湯が循環する管の中にも塩化マグネシウムが残ってしまいます。汚れやサビの原因になる可能性がありますので、追い焚きした場合には、最後に少量の新しいお湯で追い焚きして配管内をすすいでおくことをおすすめします。私は念のために追い焚き機能を切ってから塩化マグネシウムを入れるようにしていますので、配管のすすぎは行っていないです。

まとめ

  • にがりの主成分は塩化マグネシウム
  • マグネシウムを過剰摂取しても尿で排出されるため健康リスクはない
  • マグネシウム不足で様々な症状が表れる
  • 塩化マグネシウム風呂の効果は温泉に似ている
  • お風呂に入れる塩化マグネシウムの適量は、お湯150~200ℓに対して、塩化マグネシウム50~300gくらいが目安
  • 肌がぴりぴりしたり痛む場合がある
  • 入浴後にベタつく場合はシャワーで流してから出る
  • 追い焚き後は念のため新しいお湯を循環させる
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